マンモグラフィ
マンモグラフィ検診施設画像認定施設
マンモグラフィは、乳房専用のレントゲン撮影装置です。乳房のスクリーニング、病変や異常所見の有無を判定します。搭載されている台とプラスチックの板に乳房を挟んで圧迫し、乳房を薄くした状態で側面と頭側から2方向ずつ(片方2枚、計4枚)撮影します。乳房を圧迫するため、多少の痛みは伴いますが、我慢できないほどの痛みではありません。マンモグラフィでは、しこりになる前の極めて早期の乳がんも発見することができますので、とても有効な検査です。検査推奨対象年齢を迎えたら、しっかりと受けるようにしましょう。
当院は、秋田県内屈指、日本乳がん検診検診精度管理中央機構のマンモグラフィ検診施設画像認定施設です。高品質・高性能な先進のマンモグラフィを導入しています。
AMULET Innovality(富士フィルム)を完備
通常の2方向撮影に加え、3D撮影モード(トモシンセシス機能)を搭載しています。日本人に多いとされる高密度乳腺(デンスブレスト)、即ち今まで重なった乳腺に隠れて診断が困難であった病変の検出に威力を発揮します。
最小画素サイズは50μm(ミクロン)で、従来より高精細な画像を得ることができます。また、直接変換方式を使用したフラットパネル型ディテクタ(FPD)により、従来よりも30〜40%ほど低線量で低被曝な撮影が可能です。
※ マンモグラフィで不安視される被曝量は、1枚あたり平均乳腺線量2mGy(ミリグレイ)以下です。将来の白血病や発がんなど、身体に影響が出るような線量ではありません。
※ ペースメーカー、乳がん手術、シャント手術等の既往がある場合は検査前にお知らせください。
CT
他臓器への転移がないかを検査
CT(Computed Tomography)はコンピュータ断層撮影といい、人体を輪切りにしたように細かくX線撮影ができる検査です。リンパ節、脳、骨、肺や肝臓など、ほかの臓器へ遠隔転移していないかを検査し、乳がんの全身評価に有用な検査器械です。
手術後のフォローアップに
乳がんの再発・転移はさまざまな場所で発症し、その症状も人それぞれ異なります。中には無症状の方もいらっしゃいますので、定期的な検査がとても重要です。
当クリニックでは、術後も
- 血液検査
- マンモグラフィ
- 超音波検査
などの検査に合わせて、CTによる全身検査も実施しながら、術後のフォローアップを行なっています。
Supria Grande(日立製作所)を完備
全身どこでも高精細サブミリ撮影が可能な64列の検出器を備えたCT装置です。従来の16列CTに比較し高速撮影が可能となり、姿勢の保持や長い息止めが困難な方の負担が軽減されています。
超音波装置
X線被曝がない安全な検査機器
超音波装置とは、乳房に高い周波数の超音波をあて、はね返ってくる反射波(エコー)をコンピューターによって画像化する検査機器です。
超音波検査では、マンモグラフィでは見つけるのが難しいとされる、数ミリ程度の小さなしこりも見つけることができます。そのため、乳腺が発達している若い世代の検査に有効であり、閉経前の女性が行う検診ではマンモグラフィ単独よりも超音波検査も併用することが推奨されます。
超音波検査は、X線による被曝がありません。そのため、妊婦さんや妊娠の疑いのある方でも安心して検査を受けることができます。
ARIETTA 60(日立製作所)を完備
乳腺や甲状腺における病変の同定・評価に必須な器械です。乳腺、甲状腺における病変の組織の硬さは様々であり、硬いほど悪性(即ちがんの可能性が高い)となりますが、その硬さを判断する機能であるエラストグラフィを搭載し、針生検等の余計な侵襲の回避に寄与します。
骨密度測定
骨粗しょう症の予防に
骨粗しょう症は、骨が脆くなり骨折しやすくなる病気です。とくに閉経を迎えた女性は、女性ホルモン分泌の低下によって骨を作る機能も低下していきます。その作用によって、骨が弱くなり(骨量が減ることで骨密度が低くなる)骨折しやすくなってしまいます。
骨密度を測定し骨の状態を検査することで、骨粗しょう症の病気を未然に防ぐことができます。当院では、骨密度検査の基準であるDEXA (デキサ)法と呼ばれる検査方法で測定を行います。
当院は、秋田市が実施する成人健診【骨粗しょう症検診】の実施医療機関に選定されています。対象となる方は、ぜひご予約ください。
ALPHYS A(日立製作所)を完備
加齢による骨変形を受けにくい前腕骨(ひじから手首までの骨)の骨密度を測定します。検査時間はわずか15秒程度です。すぐに測定は完了しますので、気軽に検査をしていただくことができます。高精細画像によって骨の状態を確認できるため、優れた精度の結果が得られます。
骨粗しょう症検診
当院は、秋田市が実施する成人健診【骨粗しょう症検診】の実施医療機関に選定されています。対象となる方は、ぜひご予約ください。
胸部X線
胸部の異常発見に有効な検査
胸部X線検査(レントゲン検査)は、胸部にある臓器(主に肺・心臓・大動脈など)に異変がないかを検査する装置です。術後の経過観察や再発チェックに使用されることが多いです。
背面から胸部全体にX線を照射して、異常な影の有無や臓器の形状に異常がないかを調べます。異常が疑われた際は精密検査を検討しますが、精密検査になったからといって必ず病気があるという訳ではありませんのでご安心ください。
逆に小型のがんの場合、骨などの陰に隠れてしまうと胸部X線検査では見つけにくいケースもあります。ほかの検査機器の使用も考慮しながら、目的に合わせて検査方法を選択していきます。
Radnext32(日立製作所)を完備
当院のX線装置は、従来より短時間撮影が可能で鮮明なX線写真が得られます。
また面積線量計により、X線量の算出可能な患者さまに優しい装置になっております。